毎週、診察する度に「前十字靭帯だと思うんだよね…」と繰り返していた先生。
触診で大腿骨に対して脛骨が前方に移動(前方引き出し徴候と言うらしい)するか調べると、
ちょっとズレるよね…という程度。
「この診断は専門家でないと難しい」と犬の医学書に書いてある。
レントゲンを撮った時も、関節に異常は見つからなかったし。
(完全断裂だと関節液の増大とか関節炎の兆候が見られるらしい)
ある病院では、前十字靭帯断裂に関してHPに以下のような記述がある。
「慢性経過を伴う前十字靭帯断裂症や部分断裂では、
レントゲン検査や整形外科学的検査だけでは、その診断が困難な場合も多々あります。」
海斗の左後ろ足に最初に異常が現れたのが今年の3月。
今となっては、きっとこの時点から前十字靭帯の部分断裂だったのでは?と思う訳で。
そうなると、急性じゃなく慢性な訳で…
先生も言い切れるだけの材料が見つけられなかったのでしょう。
で、今日も触診後、「前十字靭帯だと思うんだよね…」と。
この一週間では、そんなに状態は変わっていないかな…というのが飼い主の印象。
足は着いているけど、体重は乗ってないよね?みたいな。
先週、膝のズレをサポートする筋肉が付くまで3ヶ月と言われたこともあって、
まぁ時間が経過するのを待つしかないなぁと思っていたし。
診察も触診だけで終わるかと思っていたんだけど…
「ちょっと特別なレントゲン撮らせて」と先生。
特別なレントゲンとは?と思っていたら、立たせて膝に負荷を掛けた状態で撮影したらしい。
で、「やっぱり、前十字靭帯だ」と確定(?)診断。
レントゲンを見ると、海斗の左後ろ足は、大腿骨に対して脛骨が前に出ていた。
前十字靭帯は大腿骨に対して脛骨が前に出ないように制限するものなので、
脛骨が前に出ているということは、前十字靭帯が機能を果たせていないということ。
ただ、ずれ方が少ないから、やっぱり完全断裂ではなく部分断裂だろうと。
確定診断が出来たからか、一週間のうちに何か思うところがあったのか、
「先週言ってたサポーター、試してみる?」と先生から提案が。
前十字靭帯の部分断裂自体は治るものではないので、
膝をサポートする筋肉が付くまで、いかに悪化させることなく過ごすかが課題な訳で…
母が海斗と二人の時は、思うように海斗をコントロール出来なかったりするし、
突発的に足に負担が掛かる動作をしてしまうこともあるのが心配の種。
じゃあ、試してみようか…ということになり、その場でサポーターの製造元へ電話してくれた。
普通サイズの他にダックス用、コーギー用があるけど、ウエスティ用は無い。
まぁ、もちろんウエスティ用なんてあると思っていないけど(笑)
とりあえず合いそうなサイズのものを2点送ってくれて、
実際に装着してみてサイズの合う方を選ぶことになった。
海斗が大人しく装着させるかも分からないし、齧ったりするかもしれないし、
サポーターの効果が得られるかも分からないけど…
左足を庇って負担が掛かっている右足も心配だし、試してみるしかないね。
飲み薬は引き続き同じもの。
(農水省で唯一、使用期間を制限していない消炎鎮痛剤らしい)
来週サポーターが届くので、またまた来週も通院です。